自動車技術 会誌5月号より (2006年 Vol.60 No.5)

特集「光」


最近の様々な光技術について,大学および各社の取組みが特集されています.
その中から,独断と偏見で気になった記事について紹介しましょう.


【機能的近赤外分光法による列車運転時の脳機能計測】--------------------

著者:網島(日大生産工学部),小島(日大院生産工学研究科),塩沢(日大医学部)


●JR福知山線の事故以来,運転士のヒューマンエラー事故が注目されています.

●ヒューマンエラー事故のメカニズムを調べるため,列車運転中での脳の活動
 状態を計測する必要がありますね.

●脳の活動を調べる画像診断手法といえば,,,MRI(磁気共鳴画像ですね).
 MRI とは,Magnetic Resonance Imaging

●磁気を利用して脳内の脱酸素化ヘモグロビン濃度変化を調べる手法です.


(ヘモグロビンは血中で酸素を運んでくれる.運搬屋さんですよね.
 でも,あんな大きな装置では運転中の計測はできないですよね...)



●近赤外分光法・・・赤外線に近い,近赤外光により酸素化ヘモグロビン,
 または,脱酸素化ヘモグロビンの増減を検査する方法です.

●酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンでは,近赤外光の吸収率に違い
 があります.それを計測することで,濃度変化の分布図が得られます.


(つまり,濃度変化の激しい箇所は脳が働いているだろうというわけです.)


●運転中の脳活動の意味について,今後の検討課題である.

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運転状態での脳の働きの状態を画像計測できるようになっています.
比較的コンパクトな装置で計測できるので,実際の運転中の計測も可能でしょう.


今後は,脳活動の意味を解明しヒューマンエラーの撲滅に向けて研究が進むこ
とでしょう.将来は完璧に人間をサポートする運転補助装置などへの応用が期
待されます.先は長いですが,とても重要な研究ですね.
  

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